
世界中で猛威をふるっている新型コロナウイルスのニュースが連日飛び交っています。
「納豆を食べると良い」「睡眠をしっかりとって」「手洗いうがい換気が大事」
そんな措置だけで本当に大丈夫なの?とは思っていたものの、欧州と米国で感染が拡大するまでは私自身かなり楽観的に捉えていました。
2020年1月末頃には新型コロナの本当の危険性を拡散して欲しい旨が書かれた謎のメールも受信しましたが、医療関係の仕事に従事しているわけでも感染症の専門家でもない自分が発信できる情報も自信もなく、特にアクションを起こしませんでした。
そして情報が交錯する中、富士フィルムの『アビカン錠』や帝人ファーマの吸入ステロイド薬『オルベスコ』が効果ありとの情報を目にし、これでコロナも終息するのではと安堵しては増え続ける死者に戦々恐々としていました。
そんな中、ふと疑問に思った事があります。
いえ、たぶんこの事を疑問に思っている人は世界中に多くいるはずです。
国によって感染者数と死者数が全然違うのはなぜ?
という疑問です。
その解というわけではありませんが、気になる情報を目にしたので少し掘り下げてみたいと思います。
※これは専門家ではない一凡人の考察です※
新型コロナにBCG接種が有効?
まず、国によって大きく違う新型コロナの感染者数ですが、そもそもコロナウイルスというのは以前から地球上に存在していたものです。
2020年3月現在の世界で騒動になっているのはその新型であり、病態や感染力が未知数である事から都市の閉鎖や感染者の隔離といった措置がとられています。
さて、そんな新型コロナウイルスの死者ですが、判明している限りでは西側先進諸国で多く、逆に衛生状態のあまりよろしくない途上国では特に死者が出ていなかったりします。
個人的に気になっていたのが我が国日本とロシア、そして東欧諸国です。
発生源なのか定かではありませんが感染者・死者共に多く出た中国に近い日本と、西欧と地続きの東欧、そして広大な面積を誇るものの中国と西欧の中間地点であるロシア。
一体どうして死者数が少ないのか?
気象条件や衛生観念、国民性、食事内容・・・様々な角度から考察しても特に共通点はありません。
この、国によって感染状況がまちまちな原因がわからず、ずっと疑問に思っていました。
そんな中、以下のような情報を目にしたのです。
肺結核のBCG接種が、免疫力を広範囲に高め、もしかしたら新型コロナウィルスへの抵抗力も高めるかもしれないという仮説で、臨床試験が始まるらしい。これがもし本当であれば、BCGを接種する日本人には朗報。(そうあってほしい一人)https://t.co/h3aTo9K6MB
— 渡辺由佳里 YukariWatanabe (@YukariWatanabe) March 24, 2020
黄色のBCG義務国ではコロナが軽く、赤の義務づけてない国で重い。青の義務化をやめた国は中間。スペインとポルトガル、旧西独と旧東独も違う。南米でエクアドルだけコロナがひどいのも符合する。イランだけが謎。 pic.twitter.com/acQcBHIcu0
— 池田信夫 (@ikedanob) March 27, 2020
要するにBCG接種が新型コロナに感染した際の症状を弱体化させる効果があるという仮説です。

上の地図は名門ジョンズ・ホプキンズ大学が世界のBCG接種状況を色分けしたものです。
アメリカやイタリアのような濃いオレンジ色はBCG接種を義務付けていない国で、イギリスやフランスのような紫色は1980年代にBCG接種を任意性に移行した国です。
そして日本含む大半の薄いオレンジ色がBCG接種を義務付けている国です。
驚く事にこの地図の濃いオレンジ色と紫色の国は軒並み死者数が多い国ばかりなんです。
BCGの中でも日本型BCG株が特に効果的?
ですが、薄いオレンジ色の国の中にも感染者数及び死者数が多い国はあります。
それがイランです。
中国に次いですさまじい勢いで死者及び感染者が増えていきましたよね。
「じゃあBCG接種の新型コロナに対する有用性なんて全くのデマなのか?」
と言うとそうとも言い切れないのがこの仮説の注目ポイントなんです。
なぜならBCGはBCGでも日本株及びロシア株の強毒性旧型BCGが特に有効だとされているからなんです。
例えばイラクはイランの隣国にも関わらず感染者数も死者数も非常に少ないですが、イラクで接種されているBCGは日本株のものです。
ちなみにイランでは自国製の独自のBCG(日本・ロシア型でも西欧で主流のデンマーク型でもない)が接種されています。
さらに死者及び感染者が急増しているスペインですが、その隣国で比較的重症患者が少ないポルトガルは西欧では珍しくBCGを義務化している国で、2017年に定期接種から外れるまでBCGが実施されていました。
スペインとポルトガルはイベリア半島内ではあるものの別々の国ですが、言語も文化も関東と関西ほどの違いしかなく往来も多い為、スペインで感染者が急増しているにもかかわらずポルトガルがここまで少ないのは非常に奇怪でしたが、この仮説を考慮したらしっくりきてしまいます。
ポルトガルのBCG株は不明ですが、接種の有無が感染後の症状の重さを左右するのであればイランのような独自のものでなければ症状を抑制する効果を発揮している可能性はあります。
また、中南米ではエクアドルにおいて新型コロナウイルスの感染状況が深刻ですが、エクアドルは先項の地図で中南米唯一の紫色国です。
このように感染者及び死者が多発している国と、少ない国を比較した時にBCGの接種状況がちょっと怖いぐらいにリンクしている事実。
そしてそれらをふまえた上で、以下の地図をご覧ください。

これはドイツのコロナウイルス感染者数を州別に色分けしたものですが、感染者数の多い濃い色は西ドイツに集中しています。
一方、旧東ドイツでは感染率は低くなっています。
この東西ドイツのBCG接種状況ですが、旧東ドイツ地域ではソ連から導入された強毒性旧型BCG株が接種されていました。
一方の西ドイツでは日本株・ロシア株とは異なるデンマーク型だったそうです。
ドイツは1998年にBCG接種任意性に移行しましたが、それ以前は接種が義務づけられていた為、他の西側諸国より死者数が少ない可能性があります。
それにしても・・・別の国ならともかく、同じ国でここまでくっきり感染者や死者の数が違えば相関関係を疑ってしまいますよね?
高齢者や基礎疾患保有者と同じく乳幼児は免疫力が低いのに何故重症化率が低いの?
さて、この日本・ロシア型BCGの接種が新型コロナウイルス防護に有用説ですが、この説の信憑性がある程度あると考えられている理由は他にもあります。
乳幼児の重症化率が低く高齢者や基礎疾患保有者で高くなっている点です。
高齢者や基礎疾患保有者は確かに一般的な成人と比較して免疫力は低いですが、乳幼児も免疫力は低いはずです。
コロナウイルスの特性と言われてしまえばそれまでですが、スペイン風邪が大流行した際は高齢者と乳幼児の死亡率が高かったそうです。
となると、この新型コロナウイルスで乳幼児の重症化率が低い理由に子供の頃のBCG接種が関係しているのではないか?と推測してしまうわけです。
ちなみに、日本でBCGが義務化されたのは1951年からなので、それより前に生まれた人は未接種でしょうし、高齢者ほど接種後の年数が経過している為効能は薄れているはずです。
そう考えた場合、年齢や抵抗力によって重症化率が異なるにも関わらず乳幼児が重症化しにくいとされている理由に合点がいってしまいます。
BCGうちたてほやほやで一般成人より強力に防護されている事になるからです。
まとめ
この仮説が事実かどうか定かではありませんし臨床はまだこれからだそうですが、政府や自治体の指示に従いつつ、免疫力を高めて一般的に有効とされている換気や外出自粛を行いながら吉報を待ちましょう。
無論、高齢者や基礎疾患を保有されている方は危険ですので十分注意しながら生活する事が望ましいと思います。
以上、最後までお読み頂きありがとうございました。

ココナッツ

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