2017年10月7日(土)、ついにアウトレイジ最終章が公開されました。前作から早5年が経過しており、この日を待ち望んでいた方もきっと多いのではないでしょうか?
私もその中の一人で、もう待ちきれませんでしたので公開初日に映画館で観てきました!映画館に行ったのは、ホントに久しぶりでしたね〜
それで、肝心の映画の内容についてですが、さすがアウトレイジ!という感じです!
ここで色々とお話するとネタバレになってしまいますので・・・
それにしても、映画館で観る「アウトレイジ」は迫力満点で、もう上映中はハラハラ・ドキドキの連続でしたね。また、今作も豪華な顔ぶれが揃っており、名役者達の演技力にどんどん引きずり込まれていきます。
果たして今作はどんなストーリーだったのか?ラストはどうなるのか?などなど。皆さんも気になって仕方がないと思います。
そこで今回は、「アウトレイジ最終章」のラストシーンなどのネタバレと、実際に映画を観た上での考察を加えていきますよ〜!!
目次
【ネタバレ1】アウトレイジ最終章の幕開け!
それでは、「アウトレイジ最終章」のネタバレを始めちゃいます!
まだ本作を観ていない・・・という方は、今からでも間に合いますので、作品を観てから再度お越しください!
もし、本作を観る前に大まかな内容(というよりネタバレ)を把握しておきたい方は、どうぞお進みください!
また、ネタバレについてですが、
飛び飛びで説明しても頭にスーッと入ってこないと思いますので、ストーリーの展開に合わせて時系列にまとめています!!
【↓↓ココからネタバレです!!】
前作で関東「山王会」VS関西「花菱会」の巨大抗争後、大友(ビートたけし)は韓国に渡り、日韓を牛耳るフィクサー:張会長の下にいました。
過去の精算にこだわりながらも、今は市川(大森南明)ら手下を従え、済州島の歓楽街を裏で仕切っていました。
そんなある日、大友が仕切るガールズバー奥の事務所に1本の連絡が入りました。ある日本のヤクザから、買った女が気に入らないというクレームの電話でした。
そして、呼び出された大友たちの前に現れたのは、「花菱会」幹部の花田でした。
花田は、大友たちに女が気に入らないと因縁をつける予定でしたが、逆に女を殴ったことで大友から脅されて大金を請求される羽目に・・・
もっぱら大金を払うつもりなどない花田は側近たちに後始末を任せ、日本に一人さっさと帰国しますが、後始末を任された花田の側近たちは張会長の若い衆を殺害してしまいます。
これに激怒した大友は日本に戻ろうとしますが、張会長の制止もあり、どうするか悩んでいました。
【ネタバレ2】花菱会の花田が犯した罪により、事態は急速に進展する!
ここで、花菱会の花田は自らがしでかした罪の重さを知り、同組:若頭補佐である中田に内密で相談。後日、二人だけで韓国に渡り、張会長に詫びを入れることを考案。
そして、3000万円の詫び金を持参しフィクサーに出向きますが、そう簡単に事は進まず、逆に3000万円の札束をつめられて、花田と中田は自分たちが用意したお金と共に6000万円をもって事務所を後にします。
この交渉中、張会長は“韓国人だから日本語は通じない”と思った花田と中田は、会長がそばにいるにも関わらず、日本語で「これだけ用意すれば片付くだろ。たかが手下が一人死んだぐらい大したことない・・・」などと言い放ち、張会長に日本語で激怒されます。
まさか日本語が喋れると思ってもいなかった花田と中田は驚きを隠せず、前半部分ではとても印象に残る名シーンでしたね。このように交渉中の凡ミスもあって、もう後にも引けない状態になりました。
そして、事件を収束させる予定だった花田と中田ですが、逆にフィクサーを怒らせてしまい、このままでは大問題に発展しかねないと考えた二人は、花菱会に事態を報告することを決意しました。
これには、
花菱会の野村会長をはじめ、
若頭の西野も激怒。
フィクサーが「なぜか3000万円積んだ理由」について、
花田と中田が用意した3000万円+フィクサーが用意した3000万円を足して「最低でも6000万円はもってこいや!」という意味合いだったことを二人は知り、事態を甘くみていたとさらに反省する展開に。
ここで花菱会がとった策は、若頭の西野が花田を連れてフィクサーに出向き、1億円の詫び金で解決する手段を取りました。もちろん、西野は個人的にも1億円という大金を花田から受け取り、稼ぎのよい花田から金をむしり取るという策略がありました。
そして、西野と花田は再び張会長のもとへ訪ねますが、全く相手にされず・・・
これには西野もイライラの状態ですね!笑
しかし、ここで西野が動き出します!
実は、自分のことを厄介払いしたい野村会長の計画を知り、西野もある作戦に出ます。ちなみに野村会長の計画とは、フィクサーとの交渉に出た西野を帰り際に暗殺するという計画ですね。
もともと野村会長は、何かと言いがかりをつけてくる西野を嫌い、若頭補佐の中田に若頭の跡目を取らせるように手を回します。しかし、本心では兄弟分の西野と中田を揉めさせて、いずれは二人まとめて捨ててしまおうという何とも恐ろしい算段を練っていました。
だがここにきて、西野がフィクサーのもとへ行くので、韓国で暗殺したらいくらでも理由はつけられる!まさに絶好の機会だ!っと捉えたわけです。
しかし、知謀家の西野はそんな簡単には罠にハマりません。
その事実を知った西野はある行動を起こします。
西野が考えた策とは、フィクサーとの交渉がうまくいかず、側近と共に殺された・・・という“設定”ですね。つまり、あくまで殺された設定ですので、実際には生きています。
そして、その場に居合わせた花田には、野村会長にはうまく伝えろと命令します。
【ネタバレ3】西野の敵討ちのため、フィクサー張会長を追い詰める!
花菱会に戻った花田は、野村会長らに西田がフィクサーによって殺されたと伝えます。ここで、組の若頭が殺された花菱会としても黙っているわけにはいきません。
花菱会のとった行動は、傘下の組織「山王会」や「木村組」にフィクサーに圧力をかけるよう命令します!
最終的には、花田の手下であるチンピラの丸山(原田泰造)ら5人で張会長を襲撃するという計画でしたが、あっさりと計画は失敗に終わりました。
ここで丸山は張会長の右腕:李に射殺されます。
そして、この事件をキッカケにあの男がついに動き出します・・・
【ネタバレ4】大友がついに日本へ!市川と暴走!
張会長の身にまで危険が及んだことを知った大友は、張会長への恩義に報いるため、また若い衆殺害と過去の抗争で殺された兄弟分:木村の仇を取るため、日本に戻ることを決意しました。
偽装パスポートを使い、難なく日本入りした大友ですが、すぐさま繁田刑事に身柄を拘束されます(笑)
過去の殺害事件について、容疑を認めるよう説教されますが、大友は全く言い分を認めません。そして、張会長の手配もあって、すぐに取調室から釈放されます。
いよいよ最終決戦が始まります!
武器も揃えて、大友たちがまず向かったのは、張会長の襲撃事件に関わったとされる木村組でした。クラブでゆうゆうと酒を飲んでいた吉岡組長たちをすぐさま射殺。ただ、ここで一緒に居合わせていた山王会:白山会長と五味若頭は一命をとりとめました。
それから、日本に帰国している大友をうまく利用しようと西野が動き出します。とあるビルの屋上で鉢合わせして、花菱会の野村会長以外の面々と大友、市川が合流。
まずは、韓国でしでかした花田が大友に謝罪するシーンから始まり、西野が大友にある提案を持ちかけます。
それは、とある幹部の出所記念を祝いして宴会を行うので、その会場で野村会長を射殺してほしいという依頼でした。
花菱会の頭を取ろうと、大友たちも動き出しますが・・・ここで一つの誤算がありました。
【ネタバレ5】会場に野村会長が同席していなかった!?
綿密に計画を立てて、出所パーティー当日を迎えましたが、ここである誤算が生じました。それは、“野村会長が今回のパーティーに参加しない”と表明したのです。
何かうっすらと怪しい気配を感じたのでしょうか。普段はあまりキレない会長だけに、この時はちょっとすごいなぁ〜っと尊敬しましたね(笑)
これには西野も頭を抱えましたが、その後、もっと頭を抱える大惨事が起きてしまいました。
出所した組幹部の方が挨拶をしている最中、死んだはずの西野がいきなり会場につめかけ、マイクを握ります!
そして西野は、
「会長は組の若頭である俺を殺そうとした裏切り者だ!今から会長に就くか、俺に就くかはっきりしろ!」
このスピーチ内容には組員たちも大騒ぎで、ついに花菱会が真っ二つに割れると思っていましたが・・・
ここで大友と市川が会場に侵入します!!
二人は野村会長が同席していないにも関わらず、出所パーティーに乱入しました。そして、ライフル銃を連射しまくり、会場につめかけていた花菱会の組員たちを次々に射殺します。
ここで、奇跡的にも花菱会の幹部連中は生き残ります。
野村会長射殺の計画が一転して、まさかの組員が大量に射殺されるという事態になりましたが、西野たちはこの不甲斐ない状況を野村会長に押し付ける策を取ります。
組に戻った花菱会の面々が野村会長に不満をぶつけ、怒り狂った会長でしたが、死んだはずの西野がいきなり登場して更に追い打ちをかけられます。
もう野村会長の命令を聞く幹部などはおらず、西野の指示で野村会長は山道の道中に埋められることになります。
最後は大友と市川の車が会長の上を車で通過・・・ここで野村会長の出番が終わるわけです。
【ネタバレ6】花菱会が新体制に!その他の組にも動きあり!?
野村会長が亡くなったことで、花菱会の会長の座についたのは予想通り、
西野でした。
そして、中田は若頭に、花田は若頭補佐にそれぞれ出世しました。
ほかには、今作ではホントに脇役だった「山王会」の白山会長が、これまたナンバー2の五味若頭に射殺され、代替わりしました。虎視眈々と会長の座を狙っていた五味が、ここで動きましたね。
これで事態は一件落着かと思いましたが・・・
大友の怒りはまだまだ収まりません。
次のターゲットは、韓国でお世話になった花田ですね。ちょっとおさらいしますが、大友が韓国で仕切っていたガールズバーの女を殴って因縁をつけた事件ですね!
まだ若頭補佐に出生したばかりの花田ですが、ベッドで女性を囲っているところを襲われて、最後は口に火薬をつめられて爆発しました・・・
出ましたよ!お馴染みの残酷で痛快な暴力シーンが(笑)
今作では一番グロいシーンだったかもしれませんね。
そして、最後に大友がケリをつけたのは、元山王会組員の四方堂亘です。この四方堂亘は、前作で大友の兄弟分である木村を殺害した方ですね。
登場してくる人物が度々消えていく今作で、実はちゃっかりと生き残っていた重要人物なんです!
現在はヤクザから足を洗い、車の修理などを請け負う事業を営んでいましたが、最後はあっけなく仕事中に射殺されるという結末でしたね。
【ネタバレ7】アウトレイジ最終章のラスト!!
最後のシーンは妙に緊張感が高まりました。それもそのはず。これまで張会長の側近として活躍し、常に冷静だった李がついに堪忍袋の緒が切れるからです。
誰に対して??
それは、言うまでもなく日本に帰国してから暴走しまくる大友に対してです。
もともと張会長の命令により、大友の行動を監視するように言われていた李ですが、これ以上大友に騒ぎを起こされてはフィクサーに多大な影響を及ぼす、というか、既に取り返しのつかない事件を次々に起こしている大友に銃を向けます。
ここで、ついに大友は射殺されると誰もが思いましたが・・・
なんと、
大友は自らの拳銃を喉元に突きつけました。
「もう覚悟はできている。張会長によろしく伝えてくれ!」
そう言い放って、大友は引き金を引き、その場で息を引き取りました。
李は大友が日本で亡くなったことを張会長に伝えます・・・
終わり。
これが「アウトレイジ最終章」の大まかなストーリーですね!!
アウトレイジ最終章を観た感想・考察!
アウトレイジ最終章を観た感想は、ラストのシーンも印象的で感慨深いものがあり、ちょっとしみじみとした気持ちになりました。
一方、なんだかホントにこれで終わるのー??っという複雑な気持ちにもなりましたね。
結局このアウトレイジの世界って、一旦は決着がついても、また生き残ったヤクザ同士で裏切りと騙し合いのゲームを続けて、殺し合っていきますよね?
今作の続編という設定で考えるなら、今度はトップの座に上り詰めた西野が狙われる立場ですし、また山王会が以前のように勢力を伸ばすかもしれませんよね?
もしくは、実は花田が生きていて、大友の舎弟だった市川を暗殺するなど・・・とにかく
半永久的に同じことが繰り返されるわけです!
しかし、このアウトレイジという世界でビートたけしが伝えたかったのは、
何もヤクザの世界だけでなく、身近にある私たちの生活にも通じることでもある!っと言いたかったのではないでしょうか?
ゼロから大成するってたやすいことではないですし、必然的に同じ目標を持つライバルは目の前に現れてきますよね?巨大な会社や組織を動かすのも、当然のことながら権力闘争が激しいはずです。
人と人とが競争し合って、摩擦を起こし、最終的に生き残ってもまた新たな試練が待っている・・・
そして、これは実社会にも言えることですが、どんな人やモノが消えようが、また新たな人やモノが出てきて、この社会は成り立っていく。
まとめると、
諸行無常の境地、その虚しさを感じさせることが監督の狙いだったのではないかと考えました。
アウトレイジ最終章について一言!
今作でアウトレイジはホントに終わっちゃいましたが、振り返ってみると3作品ともそれぞれに見どころがあり、まさに歴史に残る名映画になりましたよね。
これからアウトレイジの続編が出ないのは何だか寂しいですが、北野監督の新たな作品に注目して、また存分に楽しませてくれることを祈っておきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
しまじろう
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