世界中で大ヒットしたディズニーの3Dアニメーション映画「アナと雪の女王」、通称アナ雪の待望の続編が2019年11月公開予定との情報が発表されました。
アナ雪はディズニー史上初のダブルヒロイン作品で、総計12億ドル以上の興行収入を叩き出した怪物作品です。
映画が公開された2013年はアナ雪の話題で持ち切りでしたよね。
原作はデンマークの童話作家アンデルセンの「雪の女王」ですが、その内容は大きく変更され、もはやインスピレーションを受けた程度の類似性しかありません。
さて、そんなディズニーの大人気作品アナ雪・・・この作品には兼ねてより囁かれている噂があります。
それは、
ヒロインの一人、エルサ(雪の女王)はLGBT(レズビアン)という設定なのでは?
というものです。
今回はこの噂について調べてみました。
「アナと雪の女王2」予告動画
まずは、11月公開予定の「アナと雪の女王2」の予告動画をご覧ください。
前作とは少々趣が変わり、壮大な冒険ファンタジー映画のような雰囲気ですよね。
人気作の続編である上に映像も綺麗なので、ヒットする事は確実と言えます。
エルサがLGBT(レズビアン)って本当?噂の真相
さて、本題であるエルサの性的指向にについてですが、「アナと雪の女王」には同性愛を示唆する点として以下のようなものが挙げられています。
- 登場人物クリストフの声優Jonathan Groffがカミングアウト済みの同性愛者
- 山小屋の主人オーケン(男)に夫がいる(4人の子供と筋肉質な男を「家族」と言及するシーンが登場する)
- エルサが男性に関して無関心(なように見える)
- 主題歌「Let It Go 」の歌詞がカミングアウトを想起させる
- エルサに氷の魔法(同性愛)を隠すように忠告する両親(王と王妃)の行動が典型的な同性愛嫌悪の親の行動
- 原作者のアンデルセンはバイセクシャル
- 宮殿を後にし、ありのままの姿になったエルサのファッションがドラァグクイーンを連想させる
という具合に、同性愛をにおわせる描写や設定が点在しているとされています。
この事に関して制作者が言及したわけではないので憶測の域を出ませんが、「エルサの魔法=同性愛」と考えると、確かにしっくり来るものがあります。
主題歌「Let It Go 」の歌詞は日本語と英語で少々異なりますが、内に秘めたものを解放する事を表現している点では一緒です。
「エルサにガールフレンドを与えよ!」運動
前項で記載した通り、見方によっては同性愛をにおわせる描写や設定が存在しますが、これは憶測の域を出ないものです。
しかし、これらの事に加えて、ある女性のツイートが話題になった事で「アナ雪2」ではエルサがLGBT(レズビアン)として描かれる事になるかも知れません。
そのツイートがこちら、
I hope Disney makes Elsa a lesbian princess imagine how iconic that would be
— alexis isabel (@lexi4prez) May 1, 2016
翻訳すると、「ディズニーがエルサをレズビアンのプリンセスにしたのなら、どんなに象徴的になるだろうか」です。
このツイートがきっかけとなり、「エルサにガールフレンドを与えよ!」運動がじわじわと始まりました。
このツイートは願望に近いものですが、意見を求められた声優陣は概ね肯定的な意見を述べました。
加えて、共同監督のジェニファー・リー氏もこの考えについて「たくさんの話し合い」を行なっていると答えました。
この「たくさんの話し合いを行っている」という発言から察するに、当初は特にその予定はなかったのではないかと思われます。
という事は、このツイートが制作サイドの描写に何かしらの影響を与えた可能性は十分にあります。
なお、件の女性はツイートが話題になったことでMTVに以下のような寄稿をしました。
「野獣と恋に落ちる女の子たちや、人間に思いを寄せる鬼(オーガ)たち、そしてハチを愛する大人の女性すらもエンターテイメント業界は見せてくれました。しかし、同性間の関係の純粋さを見せてくれたことは、これまでありませんでした」
確かに、人間と人間以外の登場人物によるラブストーリーはディズニー作品に存在しましたが、男と男、女と女による同性間の恋愛を描いた作品はこれまで存在しませんでした。
いずれにせよ、LGBTフレンドリーを推進する世界的な潮流により、エルサがレズビアンとして描かれる可能性は決して低くはないように思います。
まとめ
このエルサの性的指向を描写する可能性に関しては賛否両論、色んな意見があると思います。
アナ雪は子供達も観る映画ですから、例えエルサにガールフレンドが出来たとしても軽く示唆する程度の表現に抑えると思われますが、子供に対してエルサとガールフレンドの関係をどう説明するべきか?親であれば悩むところではあります。
ですが、人外と人間の恋愛模様は描くのに、よりリアリティのある同性同士の恋愛をスルーするのは確かに腑に落ちない気がしないでもありません。
植え付けられた差別意識なのか、人間という種の根底にある同性愛に対する嫌悪感なのか・・・
定かではありませんが、世界的に影響力のあるディズニー映画のプリンセスをLGBTとする事で杉田水脈氏のような考えを減らす事が出来るのであれば、それは喜ばしい事です。
しかし、私的には「エルサに相手がいないのは気の毒」という論調で「エルサにガールフレンドを与えよ!」と声高に主張するのは、恋人や配偶者を求めていない一人好きの人やその事に満足している人にとってはお節介なのではないか?とも思います。
LGBTのみならず、無性愛者も性的少数者に分類されます。
どんな性的指向であっても差別されるべきではないので、エルサが無性愛者で独り身だったとしてもそれは何も気の毒な事ではありません。
なので、今回のツイートから始まった「エルサにガールフレンドを与えよ!」運動はまるで性的指向をアニメキャラクターに押し付けているような気がしてしまいます。
それは
同性愛者に異性愛を押し付ける事と何ら違いがないのではないか?
と思います。
「アナと雪の女王2」がどのようなストーリーになるのかまだ発表はありませんが、万人が納得のいく設定はないので、ここは制作者がどのように描写するかを楽しみに待つとしましょう。
以上、最後までお読み頂きありがとうございました。
ココナッツ
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