不朽の名作「天空の城ラピュタ」に登場する古代国家ラピュタ帝国。
ムスカ大佐の「ラピュタはかつて恐るべき科学力で天空にあり、全地上を支配した恐怖の帝国だったのだ」というセリフの通り、超大国であった事がわかります。
この中二心をくすぐる設定・・・絶対興味持ってる人が多いはずです(笑)
そんなわけで今回は、気になる謎の超大国ラピュタについて徹底的に調査してみました。
気になる!古代国家ラピュタ
まず、古代国家ラピュタの概要をwikiっぽくまとめてました。
国章
ラピュタの国章は翼のある街です。
飛行石に描かれている模様はラピュタの国章をピクトグラム調にデフォルメしたものなんですね。
国名
作中、「ラピュタ帝国」という文言が何度か登場しますが、シータは「リュシータ王女」と呼ばれています。
王女であれば王国が正しいはずですが、ムスカ大佐は「ラピュタ帝国」と連呼しています。
帝国の皇帝の血をひく娘であれば皇女が正しいのでは?という細かい疑問がぬぐえず、ラピュタの正式な国名がラピュタ帝国なのかラピュタ王国なのか・・・調査すればする程壁にぶち当たりました。
筆者の調査不足かも知れませんが、この事に関して明らかにされている文献や資料がいよいよ発見出来ませんでした。
なのでここからは推測も入りますが、「ラピュタ王」は代々「天帝」と称されていたという記述を見るに、ラピュタは天空に君臨し、複数の王国を従えた王国であったと言えます。
大英帝国期のイギリスがカナダやインドを支配下に置いていたような構図を想像するとわかりやすいです。
よって、「地上に数ある国とそれらを支配下に置いた天空の王国」がまとめてラピュタ帝国と称されていたのでしょう。
なので、名称は「ラピュタ帝国」も「ラピュタ王国」もどちらも間違いではないと言えます。
概要
以下、もしも「天空の城ラピュタ」の世界にラピュタ帝国に関する文献が存在したとしたら?というていで概要を書いてみました。
約700年以上前に存在した超大国。飛行石の結晶化技術を有し、圧倒的な科学技術で天空から全地上を支配した。
ラピュタ王は代々天帝と称され、王家に伝わる飛行石の結晶と「黒い石」と呼ばれる石版を用いて王城の機能を制御していた。
贅沢の限りを尽くし栄華を極めたが、約700年前にラピュタの科学力でも克服出来ない疫病に蝕まれ、王族を含む国民は止むを得ず地上へ降り、帝国は崩壊した。
いかがですか?
ぽくないですか?(笑)
なお、作中に登場するラピュタは
経年劣化により一部倒壊していますが、最盛期は
上記の画像(オープニングの映像)の通り、聖都(おそらく首都や王城と同義)であるラピュタ城(作中でシータ&パズーが訪れた天空の城)以外にも多くの浮遊大陸が存在していました。
国民
あらゆる国の民族がラピュタ帝国の国民だったと言えます。
紛れもなく多民族国家でしょう。
そして、そんな多数の民族の頂点に立っていたのがラピュタ人です。
なお、作中に登場する聖都ラピュタには階層がいくつか存在し、
- 第一層=王族が居住する天帝の間
- 第二層=王城を防衛する騎士達のエリア
- 第三層=エデンの園と言われる空中庭園
- 第四層=人民の居住区
のように、身分や階級で居住エリアが異なっていたという設定です。
とは言うものの、一大帝国の聖都ですから、第四層の住民たちも相当裕福だったはずです。
つまり、この聖都ラピュタに住んでいたのはほぼ特権階級であったと言えます。
言語
ラピュタ帝国の頂点に君臨するラピュタ人はラピュタ語を使用していました。
王族や特権階級、一般人と言葉が異なっていた可能性はありそうですが、設定では特に明言されていません。
以下、作中に登場したラピュタ語の一覧です。
- バルス=ラピュタ語で「閉じよ」の意。滅びの呪文。
- リーテ ラトバリタ ウルス アリアロス バル ネトリール=ラピュタ語で「我を助けよ、光よ蘇れ」の意。困った時のおまじないとしてシータが祖母に教わった。
- リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ=ラピュタ語でウルは「王」、トエルは「真」を意味する。リュシータはシータのラピュタ語読みか?
- ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ=ラピュタ語でウルは「王」、パロが何を意味するか不明。分家の名の可能性が高い。ロムスカはムスカのラピュタ語読みか?
軍事力
飛行石の結晶化技術を駆使したラピュタの圧倒的な科学技術力は、強大な軍事力と直結します。
ラピュタの軍事力は700年後の作中時点の地上をも震撼させるものでした。
かつて「ラピュタの雷(いかずち)」や「天の火」、あるいは「インドラの矢」と呼ばれたエネルギー弾の威力は凄まじいですし、多数の頑丈なロボット兵を操っていた為、ラピュタ側の戦争による人的被害は少なかったはずです。
世界中の制空権はラピュタの手中にあった事は間違いありません。
仮に2019年現在の地球にラピュタ帝国が天空に存在していたとしても、エネルギー弾とロボット兵は脅威ですよね。
ちなみに、ラピュタのエネルギー弾を科学的(?)に分析したものが以下の引用になります。
ラピュタの雷の火球は、わずか5.7秒で、地上からラピュタが浮かんでいた高度ぐらいまで広がった。
つまり火球は、5.7秒で半径7kmにまで拡大したことになる。
ここから求められる破壊力は、爆薬320万トン分。
出典:「バルス!」でラピュタ崩壊…地上にガレキが降り注ぎ大被害!?
「爆薬320万トン分」と言われてもピンと来なかったので、爆発のエネルギーをTNTで換算してみました。
人類史上最大の水素爆弾として知られるロシアの「ツァーリ・ボンバ」の威力が100メガトンで、広島に落とされたリトルボーイの約3300倍です。
100メガトンは100万トンなので・・・
何とツァーリ・ボンバの約3倍の威力!!
ムスカ大佐がいかに恐ろしい事をしたかがよくわかりますし、パズーもシータもドーラ一行も軍の人間も、何よりもまず地上の心配をするべきですよね(汗)
まとめ
ラピュタ帝国の設定がここまで綿密に練られていた事に正直驚きました。
深いところまで設定が練り込まれていたからこそ、「天空の城ラピュタ」はこんなにも我々の心を掴んで離さないのかも知れませんね。
それにしてもムスカの「見せてあげよう。ラピュタの雷(いかずち)を」で放たれるエネルギー弾がツァーリ・ボンバの約3倍の威力を誇るとは・・・。
今回得た情報も踏まえて、「天空の城ラピュタ」を再視聴してみたいです。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
しまじろう
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