ルパン三世シリーズの人気作「カリオストロの城」といえば、宮﨑駿さんが初監督を務めた名作ですが、物語を観たことがない人も多い作品なのではないでしょうか??
そもそも1970年代に作られた作品ですので、気軽に観れる映画というわけでもありません。
そこで今回は、カリオストロの城のあらすじやネタバレなどの情報から、今作の海外の反応についても調査していきますよ〜!!
カリオストロの城の内容やネタバレ!
物語の始まりは、ルパンと次元がモナコの国営カジノに潜り込み、大量のお金を持ち去って逃げ切るシーンが映し出されますが、
ルパンは逃走中にそのお金がゴート札だということに気づきます。ゴート札とは、緻密に作られた偽札ですね!
そこでルパンは、偽札の噂が絶えないカリオストロ公国に行き、公国とゴート札の関係を暴くために一肌脱ぎます。
無事にカリオストロ公国の本土に入国したルパンと次元ですが、
ウェディングドレス姿の少女(クラリス)が黒服の男たちに追われているところに出くわします。ルパン達は少女を助けますが、最終的には船で現れた追っ手に少女は連れ去られてしまいます。
しかし、ルパンは少女が残した「銀の指輪」から、少女がこの国の亡き大公の娘だという事実に気づきます。
それからは、銀の指輪を頼りに捜索したところ、大公夫妻は7年前の火事で亡くなり、その後はカリオストロ伯爵が国を治めていることを確認します。
実はルパンにとってカリオストロ伯爵が居座る城は、懐かしい場所でもあったのです。というのも、ルパンはまだ駆け出しの頃にゴート札の謎を探るため城に潜り込んだことがあるのです。
ただ、その時は右も左もわからない若者でしたので、力不足で歯が立たずに退散しました。
後の展開で明らかになりますが、実はルパンとクラリスは過去にも一度対面したことがあり、このルパンの潜入が失敗した時に、外の草むらに追い払われたルパンをクラリスが発見して、水を差し出していたのです。
一方、城に引き戻されたクラリスですが、銀の指輪がないことがバレます(ルパンが所持している)。暗殺部隊を率いるジョドーがカリオストロ伯爵に報告していると・・・伯爵がルパンからの予告状を発見します。
色と欲の伯爵殿
花嫁は頂きます
近日参上 ルパン三世
ルパンは潜入前にある作戦を仕掛けており、カリオストロ伯爵が偽札を刷っていると目論んでいたので、わざと銭形警部が城を訪ねるように仕向けます(警察に事実を確認してもらうため)。
実は城内に不二子も潜入しており、彼女も偽札の謎を探っていました。後にルパンと行動を共にして協力を得ます。
それから、ルパンは持ち前の素早さとテクニックを駆使して、見事にクラリスが滞在する部屋まで辿り着きます。
ルパンはクラリスに指輪を返して、自由になろうと約束しますが、クラリスはカリオストロ伯爵の恐ろしさを知らないと拒否しました。
ここで名シーン!不安そうなクラリスを見て、ルパンは一輪の華と万国旗をマジックで披露し、彼女の笑顔を取り戻しました!
これで一件落着かと思いきや、スキをつかれてカリオストロ伯爵たちに二人は取り囲まれて、ルパンは二度と地上に戻れないと言われている落とし穴にハマり、落ちてしまいます。
ここでまたまた重要なシーンに入りますが、カリオストロ伯爵は以下のように発言しました。
我が伯爵家は、代々お前たち大公家の影として謀略と暗殺を司り、国を支えてきたのだ。
それを知らんとは言わさんぞ。
我が家に伝わる金の山羊と、君の銀の山羊の指輪が1つに重なるときこそ、
秘められた先祖の財宝が蘇るのだ。
つまり、伯爵家も悪役だったとはいえ、表舞台を仕切っていた大公家と表裏一体だったというわけです。ちょっと現実社会に置き換えると、表舞台を牛耳っている国会と、裏社会を支配する闇組織のような関係ですね!
と、その話を聞いていたルパンは「泥棒さんがきっと盗み出してあげる」と言い放ち、実はクラリスに渡していた指輪が偽物だったと判明します。
本物の指輪を所持しているルパンを放っておけないので、カリオストロ伯爵たちは地下に落ちたルパンを追うことに!
そこで、ルパンは銭形警部と遭遇します。警部も行き場に迷って、同じ場所にたどり着いたようです。ただ、こんな墓場のような場所でケンカしても埒(らち)が明かないので、二人は一時的に協力し合うパートナーになりました。
ルパンたちを追ってきた潜入部隊を巧みに使い、地上に戻ったルパンたちを偽札が刷られる部屋に遭遇します。
そんな中、クラリスに正体を明かした不二子が部屋から脱出しようとすると、落とし穴から煙が立ち上がります。
地下でルパンと銭形警部が偽札を燃やしており、2人は城内がパニックになっているスキをついて塔を駆け上がっていきます!
ルパンたちとクラリスが再び合流し、今度こそ無事に脱出できると思いきや、ルパンは追っ手に銃で打たれてしまいます。
何とかルパンは危機を回避できたものの、またしてもクラリスを救うことはできませんでした。
その後、ルパンは庭師の家で手術を受けて傷を回復します。ここで、老犬:カールの存在を思い出し、10年前にカリオストロの城の潜入が失敗した際に、クラリスとカールから助けられた過去を思い出します。
その頃、銭形警部は「インターポールの会議」でカリオストロの城に出動命令を求めるますが、“政界に精通している”伯爵相手にはうまくいきませんでした。
いよいよ伯爵とクラリスの結婚式がやってまいりますが、もちろんルパンたちは式場に潜入しています。
大司教が結婚の同意を2人に確認すると・・・教会に「異議あり!」と声が響き渡って、ついにルパンが登場します。
そこで、ルパンは2つの指輪とクラリスを連れて脱出します。
ルパンたちは最終的に伯爵に追いつかれてしまい、塔の最上部で争うことに。
ただ、クラリスが塔から飛び降りたので、ルパンも後ろから飛び込み、二人は湖に転落しました。もう伯爵から2つの指輪を奪われてしまい、これで終わった・・・と誰もが思いましたが、
伯爵が2つの指輪をはめ込むと、時計の針が突然動き出し、伯爵は時計の針に挟まれてあっけなくこの世を去りました。
時計塔が崩壊したカリオストロの城には大量の水が流れ込み、湖の底からは何とも神秘的な遺跡が現れました。
この遺跡は、代々先祖が秘密裏にしていた古代ローマの都市だったのです。
カリオストロの城&カリオストロ公国のモデルはどこ?最有力候補はスイスか?
今作は欧州を舞台にして、歴史上の出来事などと照らし合わせながら物語が進行しています。
カリオストロの城はドイツ南部に存在するリヒテンシュタイン城
もしくはスイス南部のシオン城(シヨン城)
をモデルにしていると言われており、ラストシーンの遺跡はローマの古代都市をモチーフにしています。
湖畔に浮かぶシヨン城の地下には牢獄があり、近隣にはローマ時代の遺跡も存在します。
城としての見た目はリヒテンシュタイン城に近いものを感じますが、立地的な設定としてはシオン城(シヨン城)の方がよりカリオストロ城に近い気がします。
ちなみに、リヒテンシュタイン城はドイツにあり、リヒテンシュタイン公国にはありません(何てややこしいの!)
なお、カリオストロ公国自体のモデルに関しても諸説あり、最有力候補が永世中立国スイスと近郊のリヒテンシュタイン公国です。
リヒテンシュタインは「公国」にして小国である事が有力候補たる理由ですが、スイスに関しては国際社会が無視出来ないレベルで世界の金融システムに関与している国であり、作中に登場するゴート札がナポレオンの資金源とされていたように、スイス銀行がナポレオンに軍資金を提供していたとする説が都市伝説的に存在します。
今作の「過去の歴史で本当に起こった出来事なのではないか?」と思うぐらい巧妙なストーリーは、歴史上の疑惑や陰謀を織り交ぜつつ設定が練られているからではないかと推測されます。
個人的にはリヒテンシュタイン公国とスイス連邦双方をモデルとした中央ヨーロッパの架空の小国というのがカリオストロ公国の設定として最も現実的なものではないかと考えます。
常にハラハラ・ドキドキさせられる演出はさすがの一言ですし、目の前に現れる困難を次々と打ち破っていくルパンのアクションには終始飽きがこないと改めて感じました。
カリオストロの城って海外の反応はどうなの?
先ほども述べたように、カリオストロの城は欧州を舞台にしていますので、海外の方々の反応も上々のようです。
ただ、日本人と外国人のツボって違いますし、日本人が大ウケすることも欧州の人にとっては何の面白みがないということもザラにあります。
ただ、宮﨑駿監督はそのあたりの反応も視野に入れており、物語を一通りみた印象では、海外の方にもウケる万人向けの作品に仕上がっていると感じましたね!うまく説明できませんが、海外の人もルパンの言動にはハマりますよ!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
しまじろう
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